シーメンス、2009年度は厳しい環境下においてもオペレーションの強みによる底力を発揮
CEO ペーター・レッシャー:「2010年も市場環境は厳しい」
シーメンスは2009年度、経済状況が厳しい中、オペレーションにおける強みを発揮しました。成長目標および収益目標を達成し、項目によっては大幅に目標を上回るものもありました。シーメンスは継続して基幹事業に注力し、重要な推進力のひとつである環境ポートフォリオをさらに拡充しました。また、シーメンスは調達への取り組みと、販売費および一般管理費(SG&A)の削減により競争力を強化したことが挙げられます。シーメンスAGのペーター・レッシャーCEOは次のように述べました。「当社はこのような大変厳しい状況の中、主要な競合と比較しても2009年はとてもよい業績を収めることができました。エナジーとヘルスケア、両セクターのおかげで安定した売上を伸張、また、オペレーションにおける堅調な収益を達成できたことは、私たちの誇りでもあります。私たちは新たな活力、つまりソレル社を加えたことで、ポートフォリオをより充実させ2010年度のスタートを切りました。環境技術の市場では、世界中でさらなる可能性が見込めます。経済危機により特に大きな打撃を受けた部署の継続的な事業展開のためにも、必要な手段はすべて実施していく心積もりです。2010年も市場の厳しい環境は変わらないと言えます。」
会計年度2009年、2009年9月末日終了時において、シーメンスは一昨年の773億ユーロに対し、767億ユーロの売上げを達成しました。ポートフォリオの変更や為替レートの変動を差引くと、売上げは前年比でほぼ同等でした。シーメンスは不況の場合、売上げの縮小幅を世界経済の縮小幅の半分未満に抑えることを目標としていました。2009年の全世界のGDPは2.1%の縮小と予想されています。
売上げは高額の受注残に大きく助けられました。一昨年度受注残の831億ユーロに比べても、2009年度は812億ユーロと健闘しました。2009年度新規受注は790億ユーロで、為替レートおよびポートフォリオの変更、ならびに買収・売却による影響を除くと、年度比で14%の減少となりました。
厳しい市場環境にもかかわらず、エナジー及びヘルスケアセクターは競争力を発揮し、前年度と比べ売上げを伸ばしました。この成長の大部分は、不況の打撃を強く受けたインダストリーセクターの売上げ減少により相殺されました。地理的に見ると、収益が伸びたのは南北アメリカ、アジア圏とオーストラリアで、逆に伸び悩んだのはヨーロッパ圏、独立国家共同体(CIS)、アフリカ、そして中東です。全般的に、全社の様々な製品やソリューションから成る環境ポートフォリオが事業全体を安定させる効果をもたらしました。2009年度の環境ポートフォリオによる売上げは230億ユーロ、前年比で11%増を記録しました。
全セクターの営業利益が大幅に増加
オペレーションの成長測定に有効な指標となる、全セクターの営業利益の総額は、前年度の66億ユーロに比べ13%増の75億ユーロを達成しました。元々は、少なくとも前年度の業績を上回ることを目標としていました。営業利益はエナジーセクターおよびヘルスケアセクターで伸びを見せ、インダストリーセクターでは減少しました。
継続事業による収益は、前年度の19億ユーロに比べ32%増の25億ユーロに達しました。継続事業においては全セクターの総営業利益の増加率よりも大きな成長幅を目標としていましたが、これを大きく上回る結果となりました。昨年度の純利益は25億ユーロでしたが、一昨年度の純利益であった59億ユーロは、特にシーメンスVDOオートモーティブの売却による約55億ユーロの収益の影響が強いと言えます。
コスト削減目標の早期達成 – 成長に向けたポートフォリオ
販売費および一般管理費(SG&A)を削減するという全世界で実施したプログラムは、当初予定していたよりも1年早く終了しました。過去2年間でシーメンスは2007年の121億ユーロから109億ユーロに、計画通り12億ユーロの削減に成功しました。
シーメンスは社内の効率を上げるのと並行して、事業内容を将来の成長に向けることに徹底してきました。シーメンスの各事業における成長を促すためにも、経済危機の最中にありながら研究開発への投資規模を保ちました。2009年度の研究開発費は前年比3%増の39億ユーロにのぼりました。さらに、ポートフォリオの調整や環境ポートフォリオの拡充を図ることにより、シーメンスの中心事業も強化しました。
ソレル・ソーラー・システムズ社(スペイン)を買収、アルキメーダ・ソーラー社(イタリア)の株式28%を取得と、太陽熱エネルギー技術の分野においてはリーダーとしての地位を確立しました。また、Energy4U社の株式を60%獲得し、スマートグリッド分野のノウハウもさらに広げたと言えます。同時に中核事業への注力も強化しました。たとえば、富士通シーメンス・コンピューターズや飛行場灯火システム事業、及びワイヤレス・モジュール事業における50%の株式売却、また、その他テレコミュニケーション事業の過半数保有も解消しました。このように、2009年度はその他の非関連事業を終結させることができました。
将来への備えは万全です – 会計年度2010年の展望
シーメンスは、継続的かつ利益が望める成長へと針路を定め、将来的に成長が見込める分野でリーダーになるための準備が整いました。しかし、全体としては2010年度も市場環境は厳しい状況が続くでしょう。2009年度の新規受注二桁減少に続き、2010年度の買収・売却を除く売り上げは、およそ一桁台半ばの縮小を予測しています。全セクターの営業利益総額は、60~65億ユーロ、継続事業による収益は、昨年度の24億5千7百万ユーロから約20パーセントの伸びを見込んでいます。
これらの展望は、シーメンスの年度内の価格決定力保持、ならびに特に短周期事業における年度後半の市場環境回復を前提としています。また、この展望は2010年度の再編、ポートフォリオ変更、減損、ならびに法規制関連事項などにより起こりうる大規模なインパクトを考慮に入れていません。
詳しい資料(英語)はこちらからご覧いただけます。
(この資料はドイツ本社発行のプレスリリースの翻訳です。)
注: シーメンスAGのCEOペーター・レッシャー、CFOジョー・ケーザー、および取締役バーバラ・クックスによる年次記者会見は午前9時(CET)よりインターネットでライブ放送いたします:www.siemens.com/pressekonferenz.
プレゼンテーションの資料および記者会見のビデオも追ってアップロードいたします。レッシャー氏、ケーザー氏、クックス氏の各氏によるアナリストや投資家向けの記者会見(英語)も午後4時半(CET)よりライブでご覧いただけます: www.siemens.com/analystconference.
シーメンスについて
シーメンス(ベルリンおよびミュンヘン)は、電気・エレクトロニクスにおけるグローバル企業で、インダストリー、エナジー、ヘルスケアの3つのセクターで事業を行っています。160年以上の間、シーメンスは卓越したテクノロジーやイノベーション、品質と信頼性、そして国際性の象徴として歩んでまいりました。また、シーメンスは世界で一番多く環境に配慮した技術を提供している企業でもあります。約230億ユーロ、つまり会社の売上総額の3分の1近くがグリーン製品およびソリューションによるものでした。2009年9月30日に終了した2009年度、売上高は767億ユーロ、営業利益は25億ユーロでした。2009年9月末現在、従業員数は約40万5千人です。詳しい情報はwww.siemens.comにてご覧いただけます。
このプレスリリースには、過去の出来事ではなく、将来の業績に関する見通しや情報が含まれています。「期待する」、「予想する」、「予測する」、「意図する」、「計画する」、「信じる」、「模索する」、「推定する」、「予定する」といった言葉やその類義語は、将来の業績に関する見通しに該当する可能性があります。こうした見通しは、当社の現時点での予測と一定の前提に基づいており、したがって、特定のリスクや不確実な要素に左右されることがあります。シーメンスの事業活動、事業戦略、業績に影響を及ぼす要素はさまざまで、その多くはシーメンスには制御不可能なものです。そのため、シーメンス・グループの実際の業績、活動、成果は、こうした将来の業績に関する見通しの記述や暗示とは大きく異なる可能性があります。特定の不確実な要素には、景気や取引状況の変化、為替動向や金利の変化、他社による競合製品・技術の導入、シーメンス・グループの新しい製品・サービスの不振、事業戦略の変化やその他のさまざまな要素の変化などが含まれます。一部の要素の詳細については、シーメンスが米国証券取引委員会(SEC)に提出した資料に含まれており、シーメンスのホームページ(www.siemens.com)やSECのホームページ(www.sec.gov)でご覧いただけます。万一、これらのリスクや不確実な要素が現実のものになれば、実際の業績は将来の業績の見通しの予想、確信、予測、期待、意図、計画、予測とは大きく異なる可能性があります。シーメンスは、将来の業績に関する見通しの作成後に発生する出来事に照らして見通しを更新、修正する意図はなく、またそうした義務を負うものではありません。
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