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シーメンス、2007年度決算報告 (2006年10月1日~2007年9月30日)
シーメンスAGは、11月8日、2007年度の業績を発表しました。
【2007年度第4四半期(2007年7月1日~9月30日)のハイライト】
- 事業グループからの営業利益は19億9000万ユーロで、前年同期の7億4900万ユーロから急伸しました。全事業グループで前年同期比、営業利益と利益率の両方で成長しています。
- 継続事業からの利益は著しく増加し、13億9400万ユーロとなりました。継続事業からの1株当りの利益は前年同期の0.10ユーロから1.45ユーロに増加しました。
- 純利益は7400万ユーロの赤字となりました。これはシーメンスVDOオートモーティブ分離の税金の支払い10億ユーロを含む事業停止部門関連事項によるものです。1株当りの利益は昨年の0.1ユーロの黒字から0.17ユーロの赤字となりました。
- シーメンスは世界のGDPの2倍の速さで成長を続けています。売上高は前年同期比9%増の202億100万ユーロに、受注高は21%増の213億2800万ユーロとなりました。
- 第4四半期のキャッシュフローは25億5300ユーロに伸びました。前年同期と比較して、継続事業からの高い利益と純運転資金で顕著に成長しています。
- シーメンスは100億ユーロの株の買い戻しプログラムを発表しました。また、2007年度の配当として1.6ユーロを提案しています。前年度の配当は1.45ユーロでした。
「第4四半期の業績は、いかにシーメンスが利益で成長しているかを示しています。私たちは世界中で事業を拡大し、事業グループはFit4 2010の利益率目標を達成しています。この成功によりキャッシュフローは顕著に増加しました。純利益はシーメンスVDOオートモーティブの分離に関する税金の支払いに大きな影響を受けました。」とシーメンスのCEO、ペーター・レッシャーは述べています。
「2008年度は何よりもまず、全社的に資本構造を向上させるつもりです。このため、正味有利子負債とEBITDA(Earnings Before Interest Tax Depreciation and Amortization 支払い利息・税金・減価償却費・償却費控除前利益)に基づく資本構造の目標率を発表します。この中期目標を達成するために、私たちはキャッシュフローの強さを活かし、株主の皆様にバリューをお返しする株の買戻しプログラムを実施します。今後3年をかけてこのプログラムに総額100億ユーロを投じる予定です。効果的な資本構造とは1株当りの利益をさらに高め、コスト効果の高い資本市場へのアクセスと戦略的柔軟性を確かなものにするものだと考えているからです。」
「事業については、2008年度はさらに利益での成長を期待しています。売上げは世界のGDP成長率の2倍の速さで成長できると予測しています。また営業利益は少なくとも売上げの2倍の速さで成長すると思われます。シーメンスはインダストリー、エネルギー、ヘルスケアのダイナミックな世界市場で継続して強い地位を維持していくでしょう。」とレッシャーは述べています。
【2007年度の事業について】
オートメーション&ドライブ(A&D): 世界で高成長、事業を牽引
A&Dは2007年度、第4四半期、通年ともに好業績を達成しました。第4四半期の営業利益は前年同期比で42%伸びて6億700万ユーロに達しました。大型ドライブ、メカニカルドライブ、モーション・コントロール・システムの各事業部が売上げを拡大した結果、営業利益を顕著に伸ばしました。UGS(2007年5月)とFlender Holding GmbH (2005年度)の買収価格の配分(purchase price accounting = PPA) により営業利益は6300万ユーロ減少し、また、この2社の統合費用として1200万ユーロを計上しています。これらのマイナスの要素が営業利益率に1.7%の影響を与えています。A&D全体での売上高は第4四半期、前年同期比22%伸びて44億300万ユーロに達しました。受注高は24%増の43億5100万ユーロに達しています。A&Dの売上高は世界規模で増加しています。売上げはアジア太平洋地域で32%、ドイツ国内で26%、ドイツ以外のヨーロッパでは20%、南北アメリカで16%それぞれ成長しました。これらは、製品ライフサイクルマネジメント(PLM)ソフトウェアのリーダー企業であるUGSからの売上げを含んでいます。この事業がA&Dに統合されたことにより、A&Dは技術的統合と新規顧客という両面でよい影響を受けています。
通年ベースでみると、A&Dの営業利益は33%伸びて20億9000万ユーロに達しました。売上げと営業利益は、買収価格配分による1億4300万ユーロと事業統合費用2300万ユーロが営業利益率に1.1%のマイナスの影響を与えているものの、前年同期比で伸びています。2007年度の売上高は前年同期比18%伸びて153億8900万ユーロ、また受注高は17%伸びて167億9400万ユーロに達しています。売上の成長は全世界で見られ、UGSの買収の恩恵を受けています。
産業ソリューションズ&サービス(I&S):利益率で成長
I&Sは第4四半期、営業利益が倍増して1億3000万ユーロをあげ、好調に2007年度を終えました。
利益と利益率はすべての事業部で前年同期比改善し、特に産業サービス、水処理、石油&ガス事業で順調でした。この結果、第4四半期の利益率は前年同期比2.7%増の5.2%となっています。産業全体の需要の低下から郵便自動システム事業の売上げは低迷し、成長率も1%と低く留まり、売上高は25億ユーロ、受注高は21億6800万ユーロとなりました。
通年でも同じような傾向が見られ、売上高での低い成長に対し営業利益は顕著に増加しています。営業利益は前年同期比47%増の4億1500万ユーロとなり、利益と利益率は全事業部に亘って伸びています。I&S全体の売上高は、前年同期比1%伸びて88億9400万ユーロとなりました。南北アメリカとアジア太平洋での需要の高さから受注高は13%伸びて101億6100万ユーロとなり、通年での受注高と売上高の割合を表すBBレシオ(book-to-bill ratio)は1.14となりました。
シーメンスビルテクノロジーズ(SBT):高利益率の事業から利益
SBTの第4四半期の営業利益は他のどの四半期より高く、1億200万ユーロに達しました。この結果利益率は前年同期比で2%伸びています。これはSBTが経費削減、事業改善、そして高い利益率の事業獲得に目標を定めた結果です。この傾向はSBTのビルオートメーション事業に最も顕著に現れており、同事業では前年同期比の利益率は2倍以上に成長しています。SBT全体としては、受注を選択したことが売上高13億5300万ユーロに見られ、前年同期比では僅かに減少しています。主要な要因は、マイナスの為替の影響と米国での売上げの減少があげられます。米国での売上げは、前年同期比で15%落ち込みました。
通年ではSBTの成長はさらに顕著で、営業利益は急伸し、前年比59%増の3億5400万ユーロ、グループ全体での営業利益と利益率は伸びて、利益率は前年の4.6%から2.4%成長して7.0%になりました。SBTの火災安全装置、熱源装置、換気装置、空調制御装置事業が営業利益に最も大きく貢献しています。売上高は前年比6%増の50億6200万ユーロ、受注高は前年同期比2%増の53億5000万ユーロに達しました。
OSRAM:顕著な成長と利益率
オスラムは、2007年第4四半期、幅広く利益と利益率を増加させ、1億2800万ユーロの営業利益をあげました。前年同期の営業利益はかなりのリストラ関連費用を含んでいました。売上高と受注高は、省エネ効果の高い照明システムへの高需要から第4四半期8%伸びて12億300万ユーロに達しました。
通年では、オスラムの営業利益は8%伸びて4億9200万ユーロに達しました。一般照明での強さに加え、オスラムは光半導体事業でも高収益をあげています。グループ全体が幅広い需要に後押しされ、売上高と受注高は46億9000万ユーロに達しました。マイナスの為替の影響を除くと、売上高と受注高は前年比7%成長しました。
交通システム(TS):利益と利益率で改善
TSの第4四半期の営業利益は鉄道オートメーション事業による利益と利益率での成長を受けて、6200万ユーロとなりました。売上高12億1200万ユーロは前年同期のレベルを下廻っています。第4四半期の受注高21億8900万ユーロは前年同期と比べるとほぼ3倍に達しています。これは主にオーストリア、オランダ、イギリス、中国での大型受注によるものです。
通年では、TSの営業利益1億9100万ユーロは、機関車リース事業の売却益7600万ユーロから恩恵を受けています。営業利益と利益率は、前年同期比でコンビーノ関連費用の支払いで大きな損失を被った大量輸送事業以外の事業で幅広く成長しました。売上高44億5200万ユーロは大量輸送事業での減少にも関わらず、前年比とほぼ同じレベルを維持しています。受注高47億8000万ユーロはグループ全体として大型受注が第2、第3四半期で低いレベルにあったことを反映しています。
発電システム(PG):高成長市場で利益率が成長
PGは第4四半期、3億5800万ユーロの売上高とともに前年同期比でかなりの利益率増となりました。化石燃料発電、化石燃料発電サービス、産業向け事業、水力発電は前年同期比で顕著に営業利益を伸ばしています。今期は前期同様、大型プロジェクト関連の費用と、株式投資での損失を含んでいます。相殺効果が第4四半期に現れており、営業利益率はPGのパフォーマンスを象徴しています。反対に、前述の事項が原因で、前年同期の利益率は5%以上減少していました。株式投資による利益ではアレヴァ関連の損失3700万ユーロを計上しました。前年同期は5200万ユーロの損失を計上しています。発電システム市場の需要の高さから、PGの売上高は、前年同期比で21%増の35億3300万ユーロ、受注高は、47%増の40億1200万ユーロに達しました。化石燃料発電、風力発電、産業向け事業すべてが、力強い成長と大型受注獲得に貢献しています。これらにはヨーロッパとアジアでの高熱効率の複合サイクル発電所、ヨーロッパ、アジア、米国での大型風力発電プロジェクトが含まれています。PGは新年度も資本投資では不安定さが続くと予測しています。
通年では、PGの営業利益は前年比47%増の11億4700万ユーロに達しました。すべてのPGの事業が利益と利益率で力強い成長を見せています。化石燃料発電サービスの利益が顕著に増加し、風力発電事業で利益は倍増以上、また利益率9.5%を上げたことなどが理由として挙げられます。大型プロジェクト関連費用や資本投資での損失、相殺などにより、前年の2.3%と比較して、2007年度の利益率は0.6%のマイナスの影響を受けました。アレヴァ関連の株式投資の損失は前年の2700万ユーロの損失と比較して、4500万ユーロの損失となりました。需要は地域的にも、PGの事業部を見てもバランスの取れたものとなっています。2007年の売上高は前年比21%伸びて121億9400万ユーロ、受注高は44%増の179億8800万ユーロとなりました。これら2007年に獲得した契約は、PGの受注の質を向上させると予測されています。現存の低い利益率の受注は今後の四半期の売上げに転換される予定です。
送配電(PTD):成長と利益率で現況を維持
PTDは第4四半期、継続して営業利益を改善し、2億2500万ユーロをあげました。営業利益率はヘッジ会計の要件を満たさないリスク・ヘッジ効果から2500万ユーロの恩恵を受けています。前年はリストラ費用を含んでいました。好調な売上高によりPTDのすべての事業部で利益が増加し、PTDグループは年間を通して最も高い利益率を第4四半期に達成しました。安全装置、高効率送配電の力強い世界市場で、PTDは売上高で前年同期比24%増の22億8300万ユーロを上げました。第4四半期の受注高は、米国での受注を含み、前年同期比12%増の18億8200万ユーロに達しました。
PTDの通年の業績は第4四半期と同様の傾向を見せています。営業利益は倍増して6億5000万ユーロとなりました。利益率も向上し、高い売上高を達成しています。売上高は前年比18%増の76億8900万ユーロ、受注高は23%増の98億9600万ユーロとなりました。多くの大型受注の中には中東と中国での新規大型受注が含まれ、PTDの通年でのBBレシオ(Book-to-Bill ratio)を1.29に押し上げています。
メディカルソリューションズ(Med):診断薬事業統合で力強い利益の成長
第4四半期のMedの営業利益は、前年同期比43%増の3億8000万ユーロに、また利益率は13.3%に増加しました。これらの業績はMedの画像診断事業の競争力の強さと国際的な成功を示しており、米国財政赤字削滅法(DRA)により米国市場での低迷が続いているにも拘わらず、利益率は前年同期比伸びています。これにより、買収価格配分の影響による2100万ユーロと2件の大型買収の統合に発する費用5500万ユーロによる利益率の2.7%の損失を相殺してあまりある伸びとなりました。Medは、ダイアグノスティクス・プロダクツコーポレーション(2006年度)とバイエルAG(2007年度第2四半期)の診断事業はMed新設の体外診断薬事業に統合されました。第4四半期の売上高は、診断薬事業を含み前年同期比21%増の28億4800万ユーロ、受注高は前年同期と同レベルの29億9900万ユーロに留まりました。これは、米国の画像診断装置市場の厳しさを診断薬事業と他の地域での成長により補完したことによります。デイド・ベーリング社の買収は2007年11月6日に完了し、今後の四半期に統合にかかった費用が計上される予定です。
Medの通年での業績は、第4四半期と類似しています。営業利益は34%増の13億2300万ユーロに達しました。これは画像診断事業の高い利益と利益率に起因しています。株式投資利益は合弁会社Draeger Medical AG &CoKGの株式の売却益2300万ユーロから恩恵を受け、前年の2700万ユーロから6000万ユーロに増加しました。これらの要因は一部買収価格配分の影響9100万ユーロにより相殺されており、買収関連の統合費用8400万ユーロは利益率に1.8%のマイナスの影響を与えています。売上高98億5100万ユーロと受注高102億7100万ユーロは前年比それぞれ20%増と10%増でした。主に体外診断薬事業の買収の影響によるものです。
シーメンス IT ソリューションズ & サービス(SIS):堅固な成長
SISは第4四半期8000万ユーロの営業利益と5.6%の利益率をあげました。前年度は1億8000万ユーロのリストラ関連費用にかかっていましたが、コスト構造が改善しています。売上高は前年比多少増加し、14億3800万ユーロとなりました。受注高は26%と前年同期比で急伸し、15億9500万ユーロに達しました。
2007年度は、SISがシーメンス・ビジネス・サービスと他のシーメンスの戦略的IT部門の統合により設立された初年度の年でした。SISの業績は、過去との比較ができるように遡って表示されています。通年での営業利益は2億5200万ユーロとなりました。前年度は5億7600万ユーロのリストラ費用がかかり7億3100万ユーロの損失を計上しました。売上高と受注高はそれぞれ53億6000万ユーロと51億5600万ユーロでした。製品関連サービス(PRS)事業を分離したことにより前年比でかなり減少しています。それらの影響を除くと、売上げと受注は前年比で5%増加しています。
(この資料は2007年11月8日Siemens AG(ミュンヘン)より発表されたプレスリリースの抄訳です) このプレスリリースに含まれる数字は監査前の数字です。GAAPに依らない項目についての定義は下記のインヴェスター・リレーション(IR)のページでご覧いただけます。http://www.siemens.com/ir
シーメンス経営陣の考えに基づく将来予測に関する記載が含まれます。これらはリスクや不確定要素の影響を受けることがあり、実際の結果は、経済環境や、ビジネス条件、為替や金利の変動など様々な要因により著しく異なったものとなる可能性があります。
このプレスリリースに関するお問い合わせ先
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